ろくろの陶芸の基本 (ろくろ編)/ろくろの挽き方/連載その10
■ ろくろの挽き方(湯呑み)
(元祖陶芸?! 目から鱗が落ちる!)
「菊練り」と「土殺し(芯出し)」が出来るようになったら待望のろくろ挽きです。
待ってました。先ずは、ろくろコースに入ったばかりの桐木さんのろくろ挽きから。
手びねりコースを修了して、ろくろコースに入り3回目です。
今回はろくろの基本の「湯呑みづくり」です。これが基本になります。
写真を添付しますので写真にそってろくろ挽きの手順を説明します。
(写真は一時期のマスク着用ですのでご容赦下さい。今は誰もマスクなどしてません)

まず大事なのは「姿勢」です。前かがみにならずに腰を伸ばして行いましょう。
最初は左手の親指による土取りを覚えてもらう為に「ぐい飲み」をつくりますが、
これは割愛します。「湯呑み」づくりから始めます。ろくろ挽きの基本になります。
ろくろ挽きでは、最初に「筒形」をつくり「鉢」や「お皿」へと展開します。
陶土の土殺し(芯出し)が出来たら、次に陶土の頂部を平らにします。
右手の親指の付け根を頂部の少し下に当てて中心に向けて軽く押し込むと平らになります。
湯呑みの外径くらいの径に平らにしましょう。1、2回で出来ます。
平らにしたら左手を陶土の側面にそえて「左親指」を真ん中に押し込んで穴をあけ広げます。
押し込んだ「左手の親指」を左手の人差し指の付け根に向けて動かして穴を広げます。
陶芸独特の親指の動かし方です。スマホ的な左親指の動かし方です。
左手の「親指」で穴を広げる作業を2、3回ほど行ってドーナツ状の半筒型にします。


ここで大事なのは、左手を固定して動かさないようにすることです。「親指」だけ動かすのです。
ちょっと難しい。左手が動くと外径が広がってきます。左手が動かないように固定しましょう。
最初は「親指」で土取りをしますが、これだけでは土の量が足らないので、
次に、右手の「中指」を中心に押し込んで穴を広げて土取りをします。

ここでも外径が広がらないように左手の手の平と親指や右手の親指で固定します
3,4回ほど繰り返すと湯呑みが出来る程度に土取りが出来ます。
この土取りの量で器のサイズが決まります。
最初はやり方を覚える為の土取りですから目見当でいいです。3,4回ほど行いましょう。
半筒形に土取りが出来たら、右手の「親指と中指」で中底とのレベルを取って外側に高台の溝を作ります。
右手の親指と中指で水平レベルを取って半筒型の中に中指を入れて外側の親指の下に左手の中指を当てます。
左手の中指を中心に向けて斜め下に押し込むと1~1.5cm間隔くらいの溝が出来ます。
この凹んだ溝の部分が湯呑みの高台になります。間隔を幅広く取った方が底抜けが防げます。
プロの人たちは玉取りをする時に左手の薬指でこの高台部の溝を作りますが、
アマチュアでは難しいので半筒形に土寄せをしてから上記要領で高台の溝を作りましょう。

半筒形に土取りが出来たら胴体を挽き上げます。最初に荒挽きをします。
胴体に厚みがあるので、最初は「右手の親指と中指」で胴体を挟んでつまみ上げて下さい。
胴体が厚いので親指と中指でグッと力を入れて胴体を挟むと上にあがってきます。
それを追いかけるようにつまみ上げて下さい。2,3回ほど行うとほどほどの厚みになります。
つまみ上げる位置は手前の時計盤の6時の位置です。左手の中指を添えて2回ほど行う。
ある程度に薄くなったら「両手の中指」で胴体を挽き上げます。
今度は「両手の中指」で胴体を挟んで挽き上げます。
「両手の中指」を時計盤の8時の位置にあてて下さい。
内側に入れた「右手の中指」を外側の「左手の中指」よりも若干上側にずらして当てます。
そして、胴体を「両手の中指」で挟んで「左手の中指」ですくい上げるような
イメージで両手の中指をゆっくりと上にあげて行って下さい。繰返し行います。
挽き上げるたびに口縁を右手の3本の指で絞めて下さい。口縁が締まりブレがなくなります。
ここで大事なのは「両手の構え」です。左手の親指を伸ばして右手に当て両手を一体します。

両手の中指で慎重にゆっくりと何回か挽き上げてると胴体が薄くなります。
最初はゆがむことが多々あります。薄くなるとゆがみます。
ある程度薄くなったら口縁になめし皮を掛けて完成です。



ろくろは「水挽き」とも言われますが、
胴体の内側と外側に水をつけながら滑りをよくして行って下さい。
残った土でまた湯呑みづくりをします。
今回は計4個もろくろ挽きが出来ました。上手にきれいに挽き上げてます。


このような要領で行います。
湯呑みづくりがろくろ挽きの基本になります。
湯呑みをいくつも作って繰り返し練習をしましょう。
ろくろではこのように半筒形にしてから鉢やお皿に展開します。
今回は細かなポイントの説明は省略しましたが、
“陶道”を提唱する者としては、器の形づくりよりも
背筋を伸ばした姿勢と、両手を一体化する構えを覚えてほしい。
そうするころによって、体全体でろくろ挽きが出来るようになります。
ろくろ挽きした作品は、少し乾いた1週間後に
削りを行って高台を出します。高台まわりも少し削ります。
最初は胴体も少し厚みが残るので胴体も少し削ります。
そして、素焼き後に加飾、釉掛けをしてから本焼きをして作品になります。
今回、説明を省略した初回と2回目のろくろ挽き作品も参考に添付しましょう。
土殺しの練習を何度か繰り返したあとに、左手親指による土取りの練習した作品です。
親指だけで土取りした作品ですので小さな「ぐい飲み」です。桐木さんの作品です。




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